東京医科大学八王子医療センター 脳神経外科 | 脳神経外科最前線

脳神経外科最前線

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てんかんセンターとしての取り組み

科を越えた横断的な医療を提供

 脊髄や脊椎の病で最も顕著にみられるのが、加齢とともに発症する変性疾患です。これらの疾患は骨、細胞や組織などが徐々に変質し機能を失う疾患の総称で、脊椎の疾患では腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、椎間板ヘルニアなどがあります。この腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどの変性疾患のほか脊髄血管障害、脊髄腫瘍、脊髄空洞症、脊椎損傷などが私どもの手がける領域となります。
 こうした病の名前を挙げてみても分かる通り、脊髄・脊椎の病気は、本来、脳神経外科と整形外科が共同して取り組むべきものでありこの八王子医療センターでは科の敷居を越えて横断的な医療体制を整えています。もともと畑違いの医療スキルを身につけている医師同士がお互いの良いところを取り入れながら患者さまに向き合っていくことは本来難しく、その実現のためには日ごろから綿密なコンセンサスが求められます。しかしながら、患者さまの苦しみや病に対する悩みは1つであり、それを医師の都合で後回しにしてはいけない。そうした考えから垣根をなくし、患者さまに安心して治療を受けていただけためにも情報の共有を積極的に行っているのです。
 たとえば「手がしびれる」という症状を持たれている患者さまが、脳神経外科か整形外科のどちらかで診察を受けたとしても、病の根源が見極められないというケースがしばしばあります。こうした場合に双方の科がしっかり連携していれば原因究明につなげることも可能です。
 より精度の高い顕微鏡を使った手術アプローチもさることながら、病の原因を正しく突き止めるための垣根を越えた医師同士の人間的なかかわり。それが八王子医療センター脊髄外科の「最前線医療」ということもできます。